OHPを使った光の探索.
どんな子ども達が居るのか何が起こるのか前の日からワクワクが止まらずに向かいました.
ワークショップ参加の子どもは11名.
年齢は1歳〜5歳.
私がOHPを取り出した時から全員興味津々のまなざしを向けていた.
「これ、何するものなの?」
「鏡がついてるよ」
「これレンズじゃない?」
ミンナでひとしきり機械を触って楽しむ.
今日5歳の誕生日を迎えたシュナちゃんが待ちきれなくなって
「いい加減早く何かやって!!」と言い、コンセントにつないで光らせる事にする.
壁に映像が映し出されたのを見て1歳から5歳の子ども達が一斉に物を乗せ始める.
楽しみ方に年齢差があって、1歳2歳の子どもはひたすら物を乗せる事が楽しく、
とにかく物を乗せて行く.
3歳4歳5歳の子ども達はじっくり映し出されている絵を見ながら物を乗せている.
おおきな子はじっくりやりたいのに、ちいさな子はどんどん乗せる.
思わず私はちいさな子が物を乗せるのを止めようかと思ったけれど、
誰もちいさな子達に不満を言う子は居ないので留まった.
しばらく様子を見ていて気が付いた.
生活を共にしている異年齢の集団、家族のような風景.
子ども達が互いの存在を丸ごと受け入れているんだ.
素敵だなぁっと思った.
こうやって、子どもは子どもの中で大切な物が育って行くんだなぁ.
エピソード:今日はシュナちゃんの誕生日
ちいさな子ども達が徐々に興味を薄くしてきた頃、おおきな子ども達の興味は深まって行っていた.会話を楽しみながら色々な物を乗せてみていた時に「今日はシュナちゃんの誕生日なの!」という楽しい話題になった.
「おめでとう〜!!じゃぁシュナちゃんの誕生日の絵を作ってみたら!!」と子どもを送りに来たお母さんが言うと、俄然張り切り始める子ども達.
テーマが出来る事でイメージがどんどん湧いて来るのだろうと思った.
そして出来上がったのがこれ↓
木の枝で作ったリースや葉っぱで飾り付けていて確かにお祝いの時に飾りたいような感じ.
みんなでハッピーバースデーの歌を歌ってお祝いしました.
素敵な贈り物.
シュナちゃんが「これ消えちゃうよね?」と言うので、ちゃんとシュナちゃんと一緒に記念撮影をしました.
エピソード:ものがたり
「見て!面白い!」
南天の実を2つ3つと落として
「友達が増えました.」
その言葉を聞いて一緒に遊んでいたシュナちゃんが乗ってきて
「実はそれは目なのでした.眉毛がホラ一本できました.」
サッチャン「あれあれ?眉毛が3本になっちゃった〜!!」
〜その場に居た一同大爆笑〜
その後物語りは発展して行き、
ロケットに乗って宇宙に行って宇宙人と会ったりしましたよ.
一人でじっくりも面白いけれど、
友達と掛け合いながらだからこその面白さもありますね.
ちいさな子ども達も一緒に笑ったりして楽しんでいました.
物語に行き詰まってきたら一言
「あぁ〜疲れた!!
どう?楽しんでいただけましたか?」
ですって.笑
エピソード:大人の居ない時間
すっかりちいさな子ども達が飽きてしまってお庭に出始めたので、
大人もお庭に行きました.
部屋に残って遊んでいたのは、シュナちゃんとサッちゃんとアッちゃんとコハクちゃん.
(3歳〜5際)
気になって中の様子をそっと見てみると、子どもだけでじっくり遊んでいる.
大人が居る時とは全く違う空気.
そっと見てみないフリをして過ごした.
「ねぇ〜ねぇ〜見に来て!!」という声がかかった.
4人ともとっても満足気な表情!!
セロハンで背景の色をつけて、そこに影でカタチを映し出す事をイメージして実行していたのだった.
今までの時間で遊んだ感覚で学んだ事を、もう自分達のものにして実践している.
子ども達がもの凄い満足げな表情をしていたのは、
たまたまそういう絵が出来上がるという事と、イメージした絵を作るという事の違いだったのだろうと私は思う.
エピソード:映す場所を変える
OHPの鏡を動かすと映像が動く事に自分達で発見した.
天井に映し出して歓声が上がる.
「電気にも映ってるよ〜」
その一言で、色々な所に映し出したくなった子ども達.
「カーテンはどうだろうか?」
「障子は?」
「近いと違くなるね.」
「うん.うん.」
子ども達の目は科学者のようなまなざし.
探求している時の子どもの目って本当にキラキラしてるんですよね.
最終的には「鏡に映って跳ね返ってるんだ」という理解までちゃんとしていました.
楽しい一日をありがとう〜.
続きはまた今度やりましょう!!
(※記録に出て来る名前は全て仮名です)